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モデナ産「伝統的なバルサミコ」にオーガニックが無い理由に納得する


 

オリーブオイルに良く合う調味料として思い出すのがバルサミコ酢。特にイタリア料理ではお馴染みです。バルサミコ酢とはブドウを原料とする果実酢の一種でイタリアのエミリア・ロマーニャ州のモデナ県とエミリア県で作られています。ちなみに果実酢といえばワインビネガー、リンゴ酢があります。バルサミコもワインビネガーもぶどうから出来るという点では同じですが、ぶどうを煮詰めて酢酸発酵させるか、ワインベースで酢酸発酵させるかという違いがあります。こんなに付加価値がある商品だったら当然、有機バルサミコ酢もたくさんあるんだろうと思って調べたら、意外にも殆ど売っていないようなのでどういうことなのか調べてみました。

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上流階級の嗜好品「伝統的なバルサミコ酢」と経済的な「バルサミコ酢」

イタリアにはバルサミコ酢の産地としてモデナ産、エミリア産の2か所があります。バルサミコ酢自体も「伝統的なバルサミコ酢」と単なる「バルサミコ酢」の2種類があり、その特徴や製法も各々異なっています。私たちが普段、スーパーなどで見かけるのは(単なる)バルサミコ酢で「伝統的」な方はあまり見掛けません。「伝統的」な方は100mlと内容量が少ない上に熟成期間が長いです。中には50年という長い間熟成させ、その分価格も5万円以上の高級品もあります。バルサミコ酢は11世紀の初頭にローマ帝国皇帝からの指示でボニファチョ伯爵が作られたのが最初のようで、モデナの家や貴族、上流階級にとってはバルサミコ酢の熟成室を持つことがステイタスだったと。つまり元々、お金持ちの上流階級のものだった伝統的なバルサミコ酢と、それをもう少し簡易的な作り方にして熟成期間も短くしたのが「バルサミコ酢」ということのようです。上流階級向けの嗜好品から出発しているので薀蓄とかも多いんですね。とはいえ普段、料理に使うという意味では普通のバルサミコ酢の方が使い勝手が良いという側面もあります。もう少し詳細に比較しますとこんな感じです。

伝統的なバルサミコ酢

(特徴)

  • DOP(保護指定原産地表示)を取得している。
  • 熟成期間が12年以上&25年以上
  • 製造できるメーカーが決められている。
  • 製造時に使う瓶の形状は各ブランドとも同一である。但し、モデナ県とエミリア県で各々異なる。
  • 品質レベルでモデナ産は2種、エミリア産では3種の設定がある。
  • 容量は100ml
(製法)
ブドウの搾り汁を煮詰めて濃縮液を作ります。その後、澱をとって酵母と酢酸菌の働きで発酵と酢酸発酵を同時に始め、それから成熟期間を経て香りを作り出します。最後に小さな樽の中で熟成を続けます。

 

バルサミコ酢(モデナ産。エミリア産にも規定あるか未確認)

(特徴)
  • IGP(保護指定地域表示)を申請中である。
  • 樽内熟成60日以上。但し、ラベルに熟成期間を記載してはいけない。
  • 容量は250ml以上
  • 酢酸度6%以上
  • アルコール度1.5%以下
  • 30g/リットル以上の糖分
(製法)
ブドウ濃縮液、少なくとも10年熟成したワイン酢を入れてアルコール発酵および酢酸発酵を促します。場合によってはカラメルを入れて作る。ブドウにワイン酢を入れる部分は日本酒に例えると、米に醸造アルコールを入れて作る吟醸酒に近いと思います。

※DOPとIGP:両方とも産地に関する認定。DOPはある特定の産地以外では作ることができない製品。生産段階、加工、仕上げも限定された地域内で行われる必要がある。一方、IGPはDOPと同じく産地が特定地域であること、生産段階、加工、仕上げについては少なくとも1つが限定された地域内で行われる必要がある。

 

有機の「伝統的なバルサミコ酢」はないのか?

伝統的なバルサミコ酢の有機があれば試してみたいと思っているんですが、どうしても見つかりません。見つけられたのは有機の(単なる)バルサミコ酢です。2015年3月にFOODEXで商談したモデナのバルサミコ酢メーカーの方に聞いたら少なくとも熟成期間が12年以上と長すぎるので、仕込んだ当時はまだ有機品を製造していなかったと!!うーん、確かに。但し、近い将来は伝統的な有機バルサミコ酢もできるのでは??とおっしゃっていました。

 

ローマ帝国の頃、イタリア・モデナでは上流階級がバルサミコ酢の熟成室を持つことがステイタスだったらしいです。ちなみにモデナにはフェラーリ本社もあります!!http://blog.bioissimo.jp/blog/4796/

Posted by Bioissimo on 2015年4月7日

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【極上有機オリーブオイル直輸入への道1】食品表示に潜む縦割り行政がヒドい!!


 

2015年1月、イタリア・プーリア州に2014年産オリーブオイルの品質を確かめに訪問して帰国してからずっと輸入の準備に追われていました。商社にいた時に輸入の経験はありましたが、食品輸入は初めてなのでかつてお世話になった物流会社さんに通関、検疫など教えて頂きながら準備を進めていました。その過程でわかったこと、感じたことを【極上有機オリーブオイル輸入への道】として何回かに分けてブログに書くことにしました。

 

輸入食品に貼る日本語ラベルについて

通常、商品には製造メーカーによってラベルが貼られます。日本で製造して日本で売るのであれば新たなラベルは不要なのですが、海外で生産したものを輸入する場合、輸入する日本企業は専用の日本語ラベルを貼った状態で出荷するか、オリジナルに別途、日本語ラベルを貼って出荷します。弊社は後者のやり方で行くことにしました。実はこのラベルは記載箇所によっては法律に基づいて作成する必要があるのですが、それはどこの部分なのか、それをどこに聞くべきかがはっきりせず、うんざりしたのでまとめてみようと思います。輸入オリーブオイルや調味料に貼ってある日本語ラベルは大きく分けて黒枠外に商品名や開封後の注意事項、黒枠内に食品表示、リサイクル可能な資材を使っていれば黒枠外にその資材を表す識別マークがあります。(識別マーク:消費者が容器や包装を分別排出しやすいように商品に付けた容器包装の素材表示。紙製容器包装、プラスチック、飲料用PETボトル、スチール缶、アルミ缶の各識別マークがある)一番驚いたことはこの食品表示ラベルを作成する時に疑問点があっても1か所で全て解決する窓口が存在しないことでまさに縦割り行政の典型例です。仕方無いので自分で問い合わせ先のアテを付けて電話をしました。

 

あちこちに電話しまくってやっとできた日本語ラベル

先ほど書いたように日本語ラベルを以下のように分けて確認しました。

(1)黒枠外上部の商品名
→農林水産省関東農政局にて表現を口頭で伝えて検討して頂いた。

(2)黒枠内食品表示
→消費者庁に問い合わせた。
食品表示にはJAS法(農林水産省所管。表示のみ消費者庁)、食品衛生法、健康増進法(ともに厚生労働省所所管。表示のみ消費者庁)の3つの法律が絡んでいます。どれも表示については消費者庁に移管されているので書き方を消費者庁に確認した。

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※消費者庁の資料よりお借りしました。

 

(3)プラスチックの識別マーク
→プラスチック容器包装リサイクル推進協議会に問い合わせた。
ウェブをみても良く判らないので電話。識別識別マークの横につける部位表示の書き方、識別マークの大きさを確認した。

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こんな感じで表示を確認しましたが、自分が認識していないうちに間違えた書き方をしている可能性もあります。そうなっても指摘されるまでは気付けないので、他社商品の日本語ラベルをよく見て真似るようにしました。ラベル原稿が出来上がったらラベルメーカーのソフトを使ってインクジェットプリンターで出力してようやく出来上がりました。
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このラベル(あくまでも試作品であり、変更があるかもしれません!!)を輸入通関後に配送センターで1枚づつ貼っていく予定です。

 

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【2015年冬イタリア訪問3】接ぎ木で復活するオリーブに思わず目頭が熱くなる!!


 

先週イタリアから帰国しました。
ところでイタリアでは3世代、10人以上もの大家族の老若男女が長テーブルに座ってみんなで食事を摂るシーンをよく見かけました。現地の方に聞いたら同じイタリアでも南部ではこのスタイルが多いそうです。しかもどのテーブルも楽しそうにワイワイと良くしゃべりながら美味しそうに食べていたのが印象的でした。

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※イメージ画像です

そこで思い出すのが「Amore 愛して、Cantare 歌って、Mangiare 食べて」というフレーズ。(このケースではAmoreは関係ないか・・。Amoreと言えば年末の紅白に中森明菜出てたなあ。これもっと関係ない。)念のためイタリアでのこの言葉の位置付けを確認しようとググるも見当たりません。その代わりこちらの東京のイタリア文化会館の見解によれば、イタリアではこんな文言は存在せず、どうやら日本の観光業界が名付けたステレオタイプのイタリア文化の表現ではないかと。

えー???そんなこと全く知りませんでした!!

まあ、イメージは近い気もしますが、イタリア人が四六時中こんな感じじゃないことは当然のことですが、だいぶ分かってきました(笑)

 

老齢オリーブでも実はできる

後半に訪問したオリーブ農園で見た木が太くて大きい老齢な樹木ばかりなことに驚きました。これなんか樹齢約300年って言ってました(確か・・・)

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しかし、老齢な樹木でもオリーブの実はきちんと実るそうです。更に驚いたのはこのような老齢な木があまり実を付けなくなった場合でも樹木として生きていれば、枝を切り落としてそこに若い別の枝を接ぎ木するとまた大きい実を付けることができるというのです。その画像がコレ!!真ん中の太い幹の右側面に斜め上方に生えているツルっとした表面の枝が接ぎ木した枝です。

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接ぎ木してから20年経っているそうでオリーブの木の生命力の強さに驚いた次第です。

 

新しいオリーブの枝を継ぎ足して見事復活!!

ところでオリーブの枝を伸び放題に放っておくとオリーブの実の数は増えても個々の実の大きさは次第に小さくなり良いオリーブオイルが出来なくなるそうです。それを防ぐためにオフシーズン(1~3月)に枝を切る「剪定」を行います。剪定した枝葉は刻んで肥料として土に戻すとのこと。化学肥料を使わずに作物から排出したものを再利用することはオーガニックの考え方です。そしてその余った枝を土に植えてオリーブの木を育てたり(挿木)、既存の古いオリーブに接ぎ木させて新しいオリーブを育てるのだそうです。

 

昔と今を繋ぐオリーブの木

人間の骨が骨折したら時間の経過と共に骨折した骨と骨は自然にくっつきますが、オリーブの場合は他人(他木??)の枝でも既存の古木に接していれば時間の経過と共にくっつく驚異的な繁殖力に驚かされます。生まれてから数百年(場所によっては千年単位の木も!!)経っても現役で実を付けるオリーブの生きる力に思わず目頭が熱くなるのでした。

 

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オーガニックEXPO2014がきっかけで知るグルテンフリーの事実!!


 

行ってきました、オーガニックEXPO2014。
今年は、私、大失態を犯しまして・・・。先日のエントリーで事前登録をお薦めしていたのにも関わらず、自分自身、事前登録をすっかり忘れていて開催日初日(11月20日)に慌てて登録しようとしたら「2014年の来場事前登録は終了致しました。」の文字。仕方がないので今年は入場料1,000円を支払っての参加となりました。

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イタリア・シチリア島のブースで見つけたグルテンフリー食品!!

毎年、イタリア特集があって必ず覗きます。今年はイタリア・シチリア島のメーカーが数社参加していて例年のようにジャム、オリーブオイル、ワイン、パスタなどを出品していて法人中心に盛況でした。その中で複数のブースで目立っていたのがグルテンフリー商品でした。グルテンフリーという言葉は最近、日本でもよく耳にすることが増えています。しかもオーガニック!!

 

(1)グルテンフリーチョコレート

ビーガン、乳製品を含まない、グルテンフリー、GMO(遺伝子組換え)フリーが商品コンセプトのチョコレート専門ブランドです。シチリア島がかつてスペイン領だった頃の製法で再現したチョコ、ミルク代わりに豆乳を使ったチョコ、アガぺシロップを使ったチョコなど結構多彩でした。チョコのグルテンフリーは珍しいと思います。昔の製法で作った精製していない砂糖がジャリジャリ入っているタイプは食感も良く、甘さもやわらかく美味しく感じました。豆乳、アガぺシロップを使ったものは甘さ控えめで良いのですが、食感は普通のチョコと同じでその分、食べ過ぎてしまうかもしれないと思いました。いずれもグルテンフリーだということは言われないと気付きませんでした。(私だけかも?!)

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(2)グルテンフリーパスタ

通常は小麦粉、よくデュラムセモリナ粉100%とか書いてあるパスタを見かけます。グルテンフリーのパスタは最近、都内の特に外国人が多く訪れるスーパーではよく見かける食材の1つです。このブランドでは小麦粉の代わりにお米、とうもろこしを使っているとのこと。そういえばベトナムのフォーなんて米粉を使った麺ですよね。

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ところでグルテンって何なのか?!

今さら、グルテンについて簡単にまとめますのでご存知の方は飛ばしてください。

グルテンとは小麦、大麦、ライ麦などの穀物から作られるタンパク質の一種でパンやうどんなどのもちもち感や弾力の素になる働きをします。一番、食生活で使われやすい小麦でいうとグルテンの量が多い順に強力粉、中力粉、薄力粉に分けられます。パスタに含まれるセモリナ粉は強力粉とほぼ同じグルテン量です。

小麦粉の種類別タンパク質(グルテン)含有量
・強力粉:11.5~13.0%
・準強力粉:10.5~12.5%
・中力粉:7.5~10.5%
・薄力粉:6.5~9.0%
・セモリナ粉:11.0~13.0%

従ってこれらの小麦が小麦粉として使われる時の特性は小麦の品種によって決まります。私も生パスタ作りで、市販の薄力粉、セモリナ粉の混合した粉に水を加えてこねると弾力性と粘着性が出てきましたが、このようにふっくら膨らんだり、長く伸びたりする特徴はグルテンに起因するとのこと。

参考:農林水産省 特集 麦(2) 多種多様な小麦粉製品

 

グルテンフリーがダイエットに効くのか?!

グルテンによりアレルギー反応が起きる方もいらっしゃいます。そのためにグルテンを避けるグルテンフリーという考え方にしたら体調が良くなったという声があがったそうです。グルテンが含まないようなパスタ、パンなどの食品も見かけるようになってきました。ただ、グルテンアレルギーの方のために作られたグルテンフリー食がそうでない方にとってダイエットになるという根拠はないそうです。ハリウッド女優などのセレブリティが実践してきたことからファッションの一部になっている感は否めないようです。
「グルメ大国フランスに、グルテンフリーの波」の記事にも「減量や体質改善につながった」とまでしか書いてません。(出処が朝日新聞なのが気になりますがww)美食の国フランスではグルテンフリーを強いられる方にでも美味しく召し上がって欲しいと工夫しているお店があって流行っていると。

参考:

ドール「グルテンフリーのこともっと知りたい」

THE WALL STREET JOURNAL 本当にヘルシー? 米で大流行のグルテンフリー食品

 

今年のオーガニックEXPOで見たシチリアのオーガニック&グルテンフリー食品について見る方がどう感じるかは別にして、そういえば現地の方はダイエット云々などとは全く言ってませんでした。

 

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ココがおすすめ!!事前登録で無料入場できるオーガニックEXPO2014


 

 

11月20~22日の3日間、日本でも有数のオーガニック展示会が東京ビッグサイトで開催されます。昨年も告知したのですが、あれから1年、早いものですね。この展示会、今年から幾つか変わって一般の消費者の方にもグッと近いものになったので改めてご紹介したいと思います。

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公式サイトからお借りしました

 

 

今年から何が変わったのか?

(1)展示会のタイトルが変更

毎年、恒例になったオーガニックの展示会「BIOFACH JAPAN(ビオファー・ジャパン)」。このネーミングが判りにくかったのかBIOFACH JAPANはサブタイトルでメインタイトルは判りやすいオーガニックEXPO2014に変更になりました。ウォルマート資本なんだけど日本では西友の名前で運営してますみたいな、、、違うか。何やってる展示会なのか分かりにくくもっとオーガニックに関心を持ってもらいたいから変更したのかなと推測。

 

(2)法人だけでなく一般の方も開催期間中いつでも入場可能

日本企業の他、日本にまだ入って来ていないオーガニックブランドもあります。昨年までは開催期間3日間において対象は基本的に法人のみで最終日だけが一般の方も入場できる日だったのが今年からは3日間通して誰でも入場可能になりました。

登録はコチラ

 

 

個人的に見たいところ

それにしてもこのウェブサイトの出場者リスト、ホントに探しにくいなあ。検索ワードで探せないので事前に見たいところに辿り着けないです・・・。

(1)イタリア・シチリアの農産物

長靴型のイタリア半島のつま先のところにあるシチリア島の会社が多く出展しています。オリーブオイル、柑橘類、蜂蜜、ワインなど。

 

(2)無料セミナー

この辺り、知って得する面白い話が聞けそうです!!

11月20日(木)11:00~11:45
水野葉子と吉川千明の今更聞けないオーガニック入門
http://organic-expo.jp/seminar_1120.html#sa2

11月22日(土)13:45~14:45
楽しく健康になるオーガニックフード3つの秘訣
~ヒーリングフード・インストラクターが語るここだけの話~
http://organic-expo.jp/seminar_1122_2.html#ec2

 

私も見に行きますのでもし会場で見掛けたら声かけて下さいね。

 

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マクドナルドでオーガニック、のニュースに驚いて思わず2度見した!!


 

中国にあるマクドナルド向け食肉工場で使用期限が過ぎている食肉を出荷していたことは今年、世界的な大問題になりました。そして恐らくそのことが原因でお客さんの足が遠のくなどして米マクドナルドの業績が悪化しているようです。具体的には7-9月期(第3四半期)の純利益は前年同期比30%減と大幅に落ち込んでいるようです。そんな矢先にこんなニュースを見つけました。

ブルームバーグより、米マクドナルド:有機食品の商品増やす可能性-販売てこ入れで

えー?!マクドナルドでオーガニック???

 

マクドナルドでオーガニックの内容と販売している国は?

マクドナルドでオーガニックというだけでも驚きなのによく見ると「オーガニックを増やす」とあります。ということは今までも実はオーガニック商品を扱ってたのか?!ということでCEOのコメント下記します。

ドナルド・トンプソン最高経営責任者(CEO)は電話会議で「一部の分野で違った食品、たぶん有機食品に目を向けることになるだろう。実際に一部の市場で取り入れている」と語った。

取り入れている市場は欧州(英国、フランスなど)だそうで本当なのかウェブサイトで確認してみることにしました。

 

オーガニック商品を展開する英国、フランス

1.英国
一部店舗で「マックカフェ」のコーヒーやポリッジというオートミールの粥、「ハッピーミール」でオーガニックのセミスキムミルクを使用しているようで確かに出ていました。

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※英国マクドナルド社よりお借りしました

 

2.フランス
オーガニックの果物ジュースが品ぞろえにあるとのことで確認したら確かにフランスマクドナルドのサイトでオーガニックジュースが売られていました。

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※フランスマクドナルド社よりお借りしました

 

マクドナルドでオーガニック商品に意義を感じて買う人がいるのか?

マクドナルドがこのタイミングでオーガニック商品を展開しても誰も見向きもしないと思います。マクドナルド社では「米消費者は食事をカスタマイズできてオーガニック食品もあるファストカジュアルのチェーンにますます流れている。」と予想しているのは良いのですが、少なくともオーガニック化の前にまずは最低限の食の安全が確保されている必要があると思った次第です。

 

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イオンのオーガニックオリーブオイルはイタリアのあの味だった!!


 

 

イオンでオーガニックシリーズが発売されるという話を書いてから実際に都内のイオンに行ってどんなものなのか見に行って買ってみました。イオングループでトップバリューという名称でPBを展開していてそのオーガニック版をトップバリューグリーンアイという名前で展開するもの。プレスリリースから見るに日本茶、ドレッシング、トマトジュース、はちみつ、コーヒー、パスタ、飴など120品目にも渡るようです。ということでこの中から実際にオリーブオイルを買ってみました。

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スペイン産オリーブオイルを試してみる

イオンのエクストラバージンオリーブオイルはスペインアンダルシア地方の山間地区で有機栽培されたオリーブの実と書いてあります。ちなみに250mlで537円(税込)と信じられないほど安いです。

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味について事前に予想を立てていたらバッチリ当たりましたw驚くことに私がイタリア出張の際にフードコートで食べたオリーブオイルとほぼ同じ味でした、とだけ書いておきます。果たしてそれは

「さすがは本場イタリアと同じ味」=「予想通りの美味しい」

かどうかはコチラのエントリーからどうぞ!!

※スペインとイタリアでは品種が違うので味も違うのですが、味の傾向は似てました。

 

オーガニック食品をオーガニック専門店で買うという意味

このアンケートを見るとオーガニックはそれだけで非オーガニック品に比べて20%程度価格が高く、高級スーパーが販売チャネルの主流のようです。

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※出典:日本におけるオーガニック・マーケット調査報告書サマリー オーガニックマーケティング・リサーチ(OMR)プロジェクト(2010年6月)

 
実は前回のエントリーでイオンと比較したアメリカのオーガニック専門高級スーパーであるホールフード・マーケットは、イオンのような総合スーパー(GMS)とは異なる業態のスーパーでアメリカで比較するのであれば本来は同じくGMSのウォールマートのようなスーパーになります。しかし、そのウォールマートでさえ、オーガニックを取り扱うのが今年からとのことで(まだスタートしてないようです)販売量の視点で2社を比較したのでした。アメリカ、ホールフーズマーケットの顧客はオーガニックという以外に味を含めた品質にこだわって商品選びをしている筈で、そういう部分でこのスーパーに信頼を寄せているからこそ顧客は安心してこのスーパーのPBオーガニック商品を買うのだと思います。一方、イオンはどうでしょう?イオングリーンアイではオーガニックの部分は日本農林規格の有機JASお墨付きを表示することで有機の保証ができます。しかし、肝心な味を含めた品質については生産者が明記されていない通常のPBと同じように商品のこだわりは特に明記されておらず、よく分かりません。

 

イオンのプレスリリースで気になるこの箇所

イオンは、これまでインターネットや専門店でオーガニック食品をご購入されていた方はもとより、お買い求めいただいたことのない方にもオーガニックのある生活をお気軽に楽しんでいただきたいとの想いを込めて、全国のグループ約4,000店舗で同シリーズを展開します。

ビオイッシモのような味を含めた品質にこだわりがあるインターネットオーガニック専門店でオリーブオイルを買われたお客様が果たしてイオンのオリーブオイルを満足できるのか??私は試食して確信を持ちましたが敢えて言いません、ただ個人的にはこのオリーブオイル試食は1度で十分かと・・。

 

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巨大スーパーPBもオーガニック本格参入する時代に消費者が選ぶポイントは?!


 

 

先日、あのダイエーを2015年春に完全子会社にすると発表したイオンは今では日本全国のショッピングモールでみかけるスーパーになりました。一方でどこ行っても同じ景色で入っている店も画一的だとか、マイルドヤンキーが好むスポットなどと言われてたりもしています。そんな流通最大手のイオンがとうとう自社ブランド(プライベートブランド:PB)にてこれから積極的にオーガニックを扱うらしいです。売上高にして年間200億円目標。オーガニック専門店のナチュラルハウスの売上高が43億円なのでこの数字がいかに凄いかわかると思います。ちなみに倍増とあるので昨年までであっても100億円は売上高があったようでいずれにせよ恐らく、日本のオーガニック販売ではトップクラスの売上高だと思います。

出典:イオン、有機食品PBを倍増 15年度200億円目指す

 

アメリカと日本のオーガニック市場の大きさが違い過ぎる

日本の話の前に・・・米国はオーガニック市場が3兆円規模(恐らく世界一)です。以前にもエントリーしたことのあるアメリカの高級オーガニックスーパー「ホールフーズ・マーケット」はハリウッドスターも通うところをしばしばパパラッチに激写(死語連発か?!)されている模様・・・ 詳細コチラ!!

ホールフーズ・マーケット(2010年)
売上高:90億ドル/約9,900億円
アメリカだけで約9,600億円
売上高比率:アメリカ97%、カナダ・イギリス3%
*1ドル=110円

http://www.dreamstime.com/stock-photo-whole-foods-market-image23698190

つまり、アメリカのオーガニック市場ではホールフーズ・マーケットのような高級オーガニックスーパーだけで何と約3分の1の売上を占める物凄いことになってます。

では日本はどうでしょうか?

日本のオーガニック市場は約1,300億円なので桁が違いに小さくて比較にさえなりません。何しろさっき言ったホールフーズ・マーケット1社だけで日本のオーガニック市場の7倍以上あるのですから。

で、今回のイオンの発表があった訳ですが、

イオンホールディングス(2013年)
売上高:6兆3,900億円
日本だけで5兆9000億円
売上高比率:日本92%、他国8%

うちオーガニック商材売上高目標:200億円※多分、日本国内のみ
オーガニック売上高比率:0.3%

http://www.dreamstime.com/stock-image-aeon-retail-store-company-logo-japan-image43127611

売上高が大きいのでイオンのオーガニック売上高目標200億円でも0.3%にしかなりません。それでもこの金額は日本のオーガニック市場1,300億円において15%を占めることになりますが、生意気言わせて貰えばオーガニックに関する理念のようなものがなければアメリカで約3分の1を占めるオーガニック専門店ホールフーズ・マーケットのように社会へ影響力がある存在になるとも思えません。但し、巨大流通イオングループのPBで大量の商品を仕入れるのでその分、安く仕入れられる利点はあると。このカラクリはオーガニックとは関係無いんですが。

日本はまだまだ始まったばかりですが、イオンのオーガニックへの本格参入はお客様へ広くオーガニックというものが知れ渡る良い機会になると思っています。

 

今後、オーガニックはますます美味しさで勝負になってくる!!

前も書いたかもしれませんがオーガニック商品はハイブリッド車に似てきていると思います。ハイブリッドであることだけが自動車のセールスポイントだった時代が終わり、例えばトヨタなんかではほぼ全車種にハイブリッドが搭載されて後はデザイン、用途などで訴求するという本来のあるべき自動車の選び方に戻ってきました。ハイブリッドという新技術が手の届くプライスになってどんな車種にも搭載できるようになったということが大前提としてあるのですが。つまり、PBという価格抑えめでかつ、オーガニックという商品は今後は、今までのようにオーガニックそのものが購入理由ではなく、他のアピールポイントが重要になってくるのではないかと思います。それは当たり前かもしれませんが「美味しさ」です。食べ物は車以上に個人の嗜好が反映される商品なので美味しさというこだわりはホントに大きいです。イタリアなどではオーガニック商品が盛んですが、せっかく食べるなら美味しくないと意味が無いと思っているフシさえあります。ということでますますオーガニックは美味しさも求められる時代になってきたというお話でした。

 

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残念ですがオーガニックについて誤解している記事を検証する!!


 

巷には有機・オーガニックという言葉が溢れていますが、中には体に良いとか美味しいことを訴求するために根拠の無い使い方をしている例もたまに見かけます。そんな記事を最近見つけたので早速、何がイケないのかを検証してみたいと思います。

 

オーガニックに関する誤解の例 

【誤解その1】
ベランダガーデンにも使いやすい。オーガニック肥料の作り方

オーガニック肥料って聞きなれない言葉ですが何でしょうか?肥料は有機肥料、有機肥料を発酵させたボカシ肥料、無機肥料、化学肥料に分類できるのですが、恐らく有機肥料の有機を英語のオーガニックにしてオーガニック肥料なのでしょう。で、もう少し読んでいくと、今度はコンポストの話が出ています。コンポストとは有機物を微生物によって完全に分解した堆肥(肥料)のことで、有機肥料を更に分類した時の1つで、堆肥以外には油粕、魚粕、糠、馬糞、牛糞、鶏糞、人糞尿、骨粉、肉骨粉、草木灰などがあります。

記事にはこんなことまで書いてあります。

中でも、手軽に作れるオーガニック液肥「コンポスト・ティー」は、オーガニック・ガーデナーに広く親しまれています。これは、コンポスト(堆肥)に水を入れて、コンポストに含まれる栄養分を抽出したものです。

堆肥(コンポスト)を含む有機肥料は有機農産物、オーガニック栽培には使えません。そもそも有機農産物とは有機の農場で採取・収穫された農産物を肥料にして生育されたものであって、化学肥料を使っていないから、とか有機肥料を使っているから有機農産物やオーガニックというわけじゃないのです。なので「オーガニック・ガーデナー」には「コンポスト」を使ってはイケナイのです。

 

【誤解その2】
オーガニック牡蠣を楽しむオイスターバー、東京駅にオープン

オーガニック牡蠣って言葉に反応したのですが・・・記事を抜粋しますと;

水産物にオーガニック牡蠣の安全性にも取り組んでおり、世界初となる海洋深層水を利用した牡蠣の浄化システムを導入している。海洋深層水とは太陽の光が届かない水深200m以上の海水のことで、その清浄性や富栄養性、低温性を活かして牡蠣を浄化する。これを「オーガニック リファインド オイスター」と名付け、今年の8月より直営店舗で提供をスタートした。

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まず、水産物は有機JASに含まれませんのでオーガニック牡蠣っていうものは存在しません。農林水産省に日本農林規格(JAS)というのがあってそこには水産物も含まれますが、有機JASになると水産物は含まれないのです。なので勝手に体に良いイメージでオーガニック牡蠣なんて命名してはイケません。聴こえは良いですが根拠は全く無いです。

 

オーガニック、聞こえはイイけど・・・

農産物やその加工品では有機JASの承認を取っていないと有機とかオーガニックとか名のれないんですが、レストランのメニューに勝手にオーガニックとかつけても罰せられない(多分)のでしょう。とりあえず有機JAS認定の商品にはラベルにオーガニックと書いないといけないので取り敢えずその辺をよく見てみて下さい。

 

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オーガニックが体に良い理由が英米共同研究で科学的に明らかになった!


 

 

ナショナルジオグラフィック(通称:ナショジオ)という私も好きで購読している雑誌があるのですが、その中の記事で「オーガニックは美味しくて健康的」という論文が紹介されていましたので実際の論文を確認してもう少し詳しく見てみることにしました。

有機野菜はやはり「おいしくて健康的」、英米の研究で

http://www.dreamstime.com/stock-photos-fresh-organic-vegetable-wood-table-image41412733

 

オリジナル論文のサマリーを調べてみた

ナショジオの記事あるイギリスの栄養学雑誌『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション(BJN)』を探したら論文オリジナルが出ていました。

有機栽培の作物は抗酸化・低濃度カドミウム・残留農薬発生率が低い:体系的文献レビューとメタアナリシス

今まで発表になった343本の論文のデータを、複数の研究結果、研究データを計算してまとめる「メタアナリシス」という方法で分析し直したとのこと。その結果、オーガニック食品にはそうでないものよりも抗酸化物質が多く含まれていることが分かりました。論文サマリー和訳を簡単に下記に纏めてみます。

  • オーガニック食品の需要の一部はより栄養があるという消費者の認識による。しかし科学的にはオーガニックと非オーガニック食品の間に重大な栄養の違いがあるのかと意見が分かれており、最近の2つのレビューでは差は無いと結論付けている。
  • 本研究ではオーガニックと非オーガニック作物、非オーガニック作物をベースにした食品の組成において重要で意味のある差異があることが統計的に示す343個の論文のメタアナリシスを実施した。
  • オーガニック作物/オーガニック作物をベースにした食品において、ポリフェノールのような抗酸化物質の濃度範囲は実質的に高いことがわかった。
  • これらの化合物の多くは以前からずっと慢性疾患のリスク低下と関連しており、その疾患とは食事療法と疫学的研究においてCVDおよび神経変性疾患やある種の癌を含んでいる。
  • さらに残留農薬の発生頻度は従来の作物で4倍高いことが見出された。そしてそれにはまた遥かに高濃度な有毒金属のカドミウムを含んでいた。
  • 有意差はまた、他の例えばミネラルやビタミンの化合物について検出された。高い抗酸化濃度と低カドミウム濃度は有機農法に規定された特定の農耕法に結びついている証拠である。(窒素やリンを含む肥料を使わないなど)
  • 結論として、オーガニック作物には概して高濃度の抗酸化物質を含み、カドミウム濃度が低く、地域と生産季節を超えて非オーガニック品よりも残留農薬発生率が低い。
 

抗酸化物質とは?

体機能が錆付くと正常な働きが出来なくなり、生活習慣病(糖尿病、高脂血症、肝機能低下等)の問題が起きる。それを防ぐための作用を「抗酸化作用」といい、活性酸素を取り除き、酸化を抑えます。このような物質を抗酸化物質といいます。

参考:
日本抗酸化学会「抗酸化とは」

厚生労働省のe-ヘルスネット「抗酸化物質」

 

抗酸化物質が多い→美味しいについては論文にない!!

少々がっかりしたのがナショジオの記事タイトルには「おいしくて」と書いてあるのに同じ論文には味覚についてはっきりと書いていなかったことです。つまりオーガニックには抗酸化物質が多く含まれる→美味しいを証明する内容のことです。

ナショジオの記事を見ていくと;

さらにすばらしいのは、農薬を使わずに有機栽培で育てられた植物は、味も良くなること。BJNに掲載された研究によると、抗酸化物質の濃度が高いと、食物がもつ人間の感覚器を刺激する性質(味、香り、舌ざわりなど)が変化し、またわれわれが食物独自の味わいを感じ取る感覚にも影響を与えるという。

別のBJNの研究論文に出ているようなことを書いていましたので探しましたが、見付けられませんでした。

まあ、逆に酸化した食べ物は美味しくないのは私達も経験上知っていることです。例えば揚げてから時間が経過してしまったフライとか、私がイタリア出張記で何回も書いてきたオリーブオイルの酸化もそうです。その逆の話なので美味しい(??)と・・・

ということでオーガニックには抗酸化物質が多く含まれるので健康に良いというところまでは理解できました

 

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