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【2015年冬イタリア訪問3】接ぎ木で復活するオリーブに思わず目頭が熱くなる!!


 

先週イタリアから帰国しました。
ところでイタリアでは3世代、10人以上もの大家族の老若男女が長テーブルに座ってみんなで食事を摂るシーンをよく見かけました。現地の方に聞いたら同じイタリアでも南部ではこのスタイルが多いそうです。しかもどのテーブルも楽しそうにワイワイと良くしゃべりながら美味しそうに食べていたのが印象的でした。

http://www.dreamstime.com/stock-image-table-italian-restaurant-wooden-antique-furniture-image41781361

※イメージ画像です

そこで思い出すのが「Amore 愛して、Cantare 歌って、Mangiare 食べて」というフレーズ。(このケースではAmoreは関係ないか・・。Amoreと言えば年末の紅白に中森明菜出てたなあ。これもっと関係ない。)念のためイタリアでのこの言葉の位置付けを確認しようとググるも見当たりません。その代わりこちらの東京のイタリア文化会館の見解によれば、イタリアではこんな文言は存在せず、どうやら日本の観光業界が名付けたステレオタイプのイタリア文化の表現ではないかと。

えー???そんなこと全く知りませんでした!!

まあ、イメージは近い気もしますが、イタリア人が四六時中こんな感じじゃないことは当然のことですが、だいぶ分かってきました(笑)

 

老齢オリーブでも実はできる

後半に訪問したオリーブ農園で見た木が太くて大きい老齢な樹木ばかりなことに驚きました。これなんか樹齢約300年って言ってました(確か・・・)

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しかし、老齢な樹木でもオリーブの実はきちんと実るそうです。更に驚いたのはこのような老齢な木があまり実を付けなくなった場合でも樹木として生きていれば、枝を切り落としてそこに若い別の枝を接ぎ木するとまた大きい実を付けることができるというのです。その画像がコレ!!真ん中の太い幹の右側面に斜め上方に生えているツルっとした表面の枝が接ぎ木した枝です。

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接ぎ木してから20年経っているそうでオリーブの木の生命力の強さに驚いた次第です。

 

新しいオリーブの枝を継ぎ足して見事復活!!

ところでオリーブの枝を伸び放題に放っておくとオリーブの実の数は増えても個々の実の大きさは次第に小さくなり良いオリーブオイルが出来なくなるそうです。それを防ぐためにオフシーズン(1~3月)に枝を切る「剪定」を行います。剪定した枝葉は刻んで肥料として土に戻すとのこと。化学肥料を使わずに作物から排出したものを再利用することはオーガニックの考え方です。そしてその余った枝を土に植えてオリーブの木を育てたり(挿木)、既存の古いオリーブに接ぎ木させて新しいオリーブを育てるのだそうです。

 

昔と今を繋ぐオリーブの木

人間の骨が骨折したら時間の経過と共に骨折した骨と骨は自然にくっつきますが、オリーブの場合は他人(他木??)の枝でも既存の古木に接していれば時間の経過と共にくっつく驚異的な繁殖力に驚かされます。生まれてから数百年(場所によっては千年単位の木も!!)経っても現役で実を付けるオリーブの生きる力に思わず目頭が熱くなるのでした。

 

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【2015年冬イタリア訪問2】オリーブオイル生産者を訪問して分かった意外なこと3つ


 

今、プーリア州の州都バーリ/BARI(インドネシアの方はバリ/BALI)に滞在しているのですが、その前に泊まったマルティーナ・フランカという町にあるホテルはチェックイン時にイタリア語しか話せないオジサンが居て何聞いても通じませんでした。これ自体はよくある話なので気にしていませんが、こんなことがありました。夕方、外出から戻ってきたらホテルの入口に鍵が掛かっていて呼び鈴(普通、付いてるか?!)を押してもガラスドアを叩いても人の気配が無く、全く応答がありません。仕方がないので入口に上がる階段に腰を下ろして待つこと約1時間。このまま戻ってこない場合どうするか??もしや強盗にでも遭って中が大変なことに・・・などと最悪の事態も想像していたところ、どこからともなく庭仕事帰りっぽいオジサンが道具片手に悪びれる感じも無く、ゆっくりと歩いて戻ってきました。さすがに私も英語と日本語で文句を言ったわけですが、もちろんこんなことくらいで狼狽えるオジサンじゃありません。結局、無言でサッと鍵を開けたらさっさと奥に消えていきました。元々のどかなエリアだから良いのかもしれませんが、治安の悪いところだとホントにヤバいです。まあ、郷に入っては郷に従えと言うことなのか・・私ももっと精進します。ちなみに訪問先の方たちは皆さんきちんとしている方ばかりです!!

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昨年、今年と生産者を訪問して気付いたこと

ところで生産者を訪問していて気付いたことが3つほどあるので纏めてみます。

 

その1:美味しいオリーブオイル生産者は美味しいものを知っている

意外ではなく当たり前かもしれませんが、美味しいオリーブオイルの生産者が連れて行って下さったレストランはどこも素材が生かされていて美味しいという傾向にありました。当方が自分で調べて訪問したレストランがさほど美味しくない場合が多々ある(観光地でもないのに)ことを考えると当たり前ながら本場イタリアで食べるイタリアンが全て美味しいという訳ではなく、その中でも美味しいレストランを判っているということは、少なからず味覚に敏感な仕事がなせる業とも言える気がします。

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※例えばこちらシーフードレストラン。肝心な食事の画像撮り忘れました!!

 

その2:グローバル指向である

イタリアの農家の方は販売先を国内だけでなくむしろ、海外の顧客に目を向けているのでその結果、必要に駆られて英語でのコミュニケーションもしますし、海外のオリーブオイルコンテストやアメリカなどの海外消費地の情報にも敏感な方が多い気がします。外国人も泊まる筈なのにコミュニケーションを全く取る気が無いさっきのオジサンとは真逆のグローバル指向といったところです。

 

その3:自分のオリーブオイルが一番だという自負がある

技術的な見地から良い悪いではなく、どこも自分のやり方が一番良いと信じてオリーブを育てて搾油しています。凝り固まって新しい技術に耳を傾けないのは良くないことですが、主義があって敢えてそうしているところが良いと。私達はその考え方と合うところと組めば良いわけなのでそれをこちらが訪問してご意見することではないと感じます。例えば、以前も書きましたが、昨年訪問した農園では搾油したオリーブオイルをステンレスタンクに貯蔵するところまでは良いのですが、通常、酸化防止のために窒素(窒素は私たちが呼吸する空気中にある最も多い成分です。)を液面とタンクの隙間に封入し密閉しておくところを何も入れないで中蓋だけを入れていました。私がうっかり「これで酸化しないのか?」と尋ねるや顔色が変わり、「これで問題無いんだ!!」と説明して下さったのでした。

 

 

生産者の思いを通して真のオリーブオイルを知って頂く

味にこだわった極上のオリーブオイルを輸入する仕事って語弊を恐れず言うと、手間が掛かり過ぎて基本的に大企業にあまり向かない仕事なのかなあとつくづく思います。(一部で勿論なされていますが・・・。)例えば僕が昔いた商社の仕事は一般的に「ラーメンからミサイルまで」などと言われていますが、基本的には「大量に安くドーンと仕入れて売る。」のがメインなので、仮にオリーブオイルをもし手掛けるとしたら味が美味しいかなどの要素は無いでしょうね。味をさほど気にしない他の油と同じ位置づけかもしれません。予想ですが。
かつてコーヒーが不味かった時代があったのは、恐らく一部のコーヒー好きを除いて「コーヒーなんてそんなもんだろう。」と味を気にする人が居なかったから。しかし、美味しいコーヒーを知ってしまった今、コーヒー全体の味の底上げがなされました。 同じように日本の消費者の皆さまが、生産者がこだわるオリーブオイルの美味しさにお気付きになれば今の状況は間違いなく変わっていくと思います。
私もその一端を担っていると思うと身が引き締まる思いです。

 

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【2015年冬イタリア訪問1】日本未発売、極上のオーガニックオリーブオイルを直輸入します!!


 

ご挨拶が遅れてしまいましたが今年もよろしくお願いします。

ところで今週、南イタリア・プーリア州に滞在しています。昨年も来ていて一体何しているのかと申しますと実は2015年にオリーブオイルを直接輸入するために再び農園を見に来ていました。もちろんオーガニック栽培です。

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オリーブの味は作り手次第

昨年から色々な農園をまわって分かったことは、オリーブオイルの出来(味)は天候が左右するように思いがちですが、それだけではないということでした。収穫時期がマチマチだったり、搾油方法について昔からの方法にあえてこだわるところがあれば、最新の設備で行うところもあります。そもそも設備を持たず地域の共同組合で設備を借りているところもあったり。良い悪いではなく農園の考え方によって作り方がだいぶ変わるのだなと。とはいえ天候は勿論、凄く重要で例えば2014年は雨の季節が続いた結果、イタリアでオリーブの害虫であるミバエが大量発生しオリーブの実が傷むという被害が多発しました。

ご参考:オリーブオイルの価格高騰、産地イタリアでの不作響く

逆にスペインでは干ばつによりオリーブの生育に影響があったと聞いていますので天候に恵まれることが良いオリーブのベースにあることは間違いないわけですが。

ご参考:2014年、世界のオリーブオイル生産量2割減の主な要因は?

 

 

皆様にお届けしたいオリーブオイルはどうか?

オリーブの果実は秋から冬にかけて収穫となります。今回は2014年秋に収穫したばかりのオリーブオイルを確認の意味でテイスティングするのが訪問目的です。ミバエの影響も囁かれる中、この農園では例年通り早めにオリーブの収穫も終わったものの、風味への影響を心配していました。風味への影響と書きましたが、ここでいう風味は日本における食品衛生法に抵触するか否かという話では全くなく、健康上の被害もありません。あるべきオリーブオイルの風味が出ているか?という意味ですので念のため。 輸入を予定している単一品種の2種類を試してみたところ、それぞれ風味の特徴が際立ち、それぞれこんな料理にも合うなあというディスカッションもできてイメージもつきました。食品なので検疫等、日本側の受け入れ準備も並行して行ってきましたので早い時期に販売予定ですが、商品の詳細、正式なスケジュールなどは追ってご案内します!!ちなみにまだ日本では販売されたことがありません!!

 

 

プーリア名物オレキエッテを食べてみる

最後にプーリア州で有名なパスタオレキエッテ。シンプルにトマトソースにチーズで頂きました。昨年購入したパスタマシンでは作れませんが、生意気にも「自分作ってみたいなあ・・・」などと考えてました。
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それとイタリアで最大のオリーブオイル生産を誇るプーリア州なのにレストランで使われていたオリーブオイルが昨年と同様の「安定したクオリティ」なことに改めて驚かされた次第です。

せっかくなので今回も他農園を見学してオリーブの木の育て方、搾油工場を見みます。

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