PBオリーブオイルが圧倒的に安い理由は単にPBだからではない


 

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さて、最近コンビニに行くとスナック菓子、ジュースは勿論のこと、惣菜、アイスクリーム、日用品まであらゆるものがプライベートブランド(PB)化されています。急遽片栗粉を買いに行ったコンビニではそれさえもPB化されていてビックリ。全国に約20,000店展開するセブンイレブンを例にとって見てみますと全店舗展開しなくてもPB化した方が製造コストは安くなります。オリーブオイルもラインナップされているようですが、PBとはいえあまりの安さに驚かされます。その安い理由は単にPBだからではないのです。

 

品質を考えるとオリーブオイルは大量生産に向かない!

PBを含めて大量生産のオリーブオイルは収穫したオリーブをある程度溜めて大ロットにしてから一気に搾油工場で絞ることでコストを最小化していると思われます。そして搾油したオリーブオイルは現地で瓶詰めせず、タンクに貯蔵した状態(バルク)で輸入して日本で瓶詰めするので物流費も最小化できます。

<コンテナにポリエチレンやポリプロピレン製の「フレキシタンク」を入れて輸送>

従ってPB含め、大量生産するオリーブオイルはこのようなプロセスを経てコスト重視の商品に仕上がっており、一見何の問題も無いように思われますが、一つ懸念事項があります。それは収穫したオリーブを溜める過程でオリーブの品質が劣化する可能性が高いのです。当ショップで扱うオリーブオイルも含め、品質劣化を防ぐには収穫したら速やかに(数時間以内に)搾油する必要があります。しかし、品質保持のために収穫して速やかに搾油、の作業を繰り返すことはコストが掛かるので品質も保持したままにしようとするとオリーブオイルは大量生産によるコスト削減のメリットが受けられなくなるのです。

 

それでもなぜPBオリーブオイルは生産されているのか?

PB商品の市場規模は、欧州では2013年にスイス、スペイン、イギリスなどで40-50%台、15か国で30%超、米国では2014年に22%、日本では2014年に9%と低いですが市場規模、シェアともに拡大しています。

アメリカのオリーブオイル関連サイトOLIVE OIL TIMESの記事によれば;

アメリカではオリーブオイルの普及とともにスーパーマーケットなどで安価なPBオリーブオイルが出回るようになり、バルクでの輸入がこの20年で16%(1995/96)→42.4%(2015/16)と伸びています。



バルクは主にPB用にタンクで輸入してアメリカで瓶詰めしています。このように日本でもPB商品のシェアが拡大し、アメリカ同様オリーブオイル自体の輸入も伸びているので、スーパーマーケットのPBオリーブオイルも同じように拡大していくと思われます。その際にコストの面からやはりアメリカと同様バルクでの輸入が増えると思われます。

でも懸念事項があるのになぜ小売各社はPBオリーブオイルにこだわるのでしょうか?

仮説ですが3つ挙げます。

・品揃え充実のため
・収益確保のため(日本で販売するのに品質上問題は無い)
・オリーブオイルの品質(味)がお客様の期待値を下回ってしないと認識している

繰り返しですが、本来オリーブオイルは味(品質)と大量生産(コスト)を両立しにくい商材なのです。

※参考資料:日本におけるPBの展開状況とPBに対する消費者意識・態度の変化                             公益財団法人流通経済研究所主任研究員 重冨貴子

 

あなたが食べたいオリーブオイルはどっち?

せっかく食べるんだから美味しいNBオリーブオイルを選ぶか(PBのような品質のNBもあります)、大量生産の安いPBオリーブオイルを選ぶか。皆様はどちらのオリーブオイルを選びますか?

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