有名オーガニック専門スーパーのイタリア出店エリアが北部ばかりなのはなぜか?


 

 

イタリアに行ったら行こうと思っていたのが、オーガニック専門のスーパーでした。中でも一番メジャーなのが「naturaSi」というスーパーです。日本でもナチュラルハウスを筆頭に幾つもオーガニック専門スーパーがあるのですが、品揃えはどうなのか?お店の雰囲気は日本の例えばナチュラルハウスなどの大手オーガニック専門スーパーに品揃えが近く、パスタ、小麦粉、チーズ、お菓子、飲料、オリーブオイルなどの食品、化粧品など。お買い物に来ているお客様も30~50歳代の女性中心でやはりナチュラルハウスに近いイメージでした。そういう意味ではイタリアのオーガニック専門スーパーならではの面白さはあまり見つけられませんでした。なので違った切り口からイタリアのオーガニックスーパーを見たいと思います。

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※ローマ市内のnaturaSi

 
オーガニックスーパーの店舗が偏っている!!

実は今回、どこの店舗に行こうかなと思ってウェブサイト(イタリア語だけ!!でもGoogleの翻訳があるので・・・)を眺めてたら結構、店舗が偏ってるんですよ。
こんな感じです。

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※naturaSiサイトよりお借りしました

てんとう虫が店舗のある都市を表します。ちなみにてんとう虫はイタリアでオーガニックの象徴として使われることが多いようで「naturaSi」のシンボルにもなっています。これを見ると店舗は長靴型のイタリアの半分から上ばかり、特に北部に集中していることが分かります。

大型店舗はイタリア北西部に40%が集中しており、南部にはわずか15%だけという不均衡がある。人口千人当たりの平均売り場面積をみても、北イタリアはスーパーとハイパーをあわせて226㎡であるのに対し、南イタリア・島部は141㎡と大きな開きがあり、今後は、南部を中心にスーパーマーケット店舗の開店が進むとみられている。

出典:イタリアにおけるサービス産業基礎調査 2011年3月 日本貿易振興機構(ジェトロ)ミラノ事務所

オーガニックに限らず、スーパーマーケットは北西部に4割が集中していると。ではスーパーマーケットのあまりない南部の人はどういうところで買物するんでしょうか?このレポートにもあるように総合スーパーとかじゃなくて伝統型小規模店舗(家族経営のお店、多分)で買物をしているようなのです。

 

国民一人あたりの国内総生産(GDP)の分布は・・・

イタリア国立統計研究所(Istituto Nazionale di Statistica:Istat)によればイタリアの2009年1人あたりの国内総生産(GDP per capita)はこちら。イタリアでは昔から経済の南北格差というものが問題になっているのです。小売店舗の数や売り場面積が南高北低なのに対して、国民1人あたりの国内総生産が下記のようにほぼ重なります。(単位:€)

gdp per capita

 

元々、イタリアは「伝統型小規模店舗」が保護・優遇されている政策が取られていたので他のヨーロッパの国よりも「近代型大規模店舗」が発達していなかったが、自由化された1998年以降に「近代型大規模店舗」がGDPの高い北部から発達し、GDPの低い南部の発達が鈍いようです。ということでオーガニック専門スーパーマーケットの出店傾向もエリアGDPの高低とリンクしているという話でした。

 

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