オリーブオイルに含まれる脂肪酸は悪役じゃない!! | オリーブオイルソムリエ&マスターオーガニックコーディネーターの「ビオイッシモ」

オリーブオイルに含まれる脂肪酸は悪役じゃない!!

最近、脂肪酸という言葉をよく耳にします。が、どうもネガティブな説明が多い気がします。実際の所、脂肪酸は体に良いのか悪いのか、はたまた種類によるのか・・・そして実はオリーブオイルにも色々な脂肪酸が含まれているようなのでこの際、簡単に纏めてみることにしました。

 

 

脂肪酸とは何か?

脂肪酸について纏めると以下になります。
  • からだに必要な5大栄養素はの一つに脂質がある。他の4つは炭水化物、たんぱく質、ミネラル、ビタミンである。
  • 人のエネルギー源として使われる脂質はグリセリンと脂肪酸が結びついたトリアシルグリセロールという形で体内に蓄積される。
  • 脂肪酸には炭素(C)と炭素(C)の結びつきが弱い一重結合の飽和脂肪酸と結びつきが強い二重結合の不飽和脂肪酸がある。
  • 不飽和脂肪酸には炭素(C)と炭素(C)の二重結合の数により酢酸、酪酸、パルミチン酸、リノール酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)などがある。
 

 

脂肪酸を分類する

消費者庁の資料に基づき、脂肪酸の分類と各脂肪酸の摂取量次第で体にどう影響するかを表に整理してみました。トランス脂肪酸については最近、巷で話題になることも多いですが、工業的に作られた原材料に由来するのでこの表からは除外しています。

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※平成22年9月「脂質と脂肪酸のはなし 資料2」消費者庁食品表示課よりビオイッシモまとめ

一方、厚生労働省発表の「平成11年6月28日付第6次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準-」によれば脂肪は年齢に応じて必要な栄養素であり、各年齢の飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸のあるべき割合まで出ています。

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1. 飽和脂肪酸(S)、一価不飽和脂肪酸(M)、多価不飽和脂肪酸(P)の望ましい摂取割合はおおむね3:4:3を目安とする。
2. n-6系多価不飽和脂肪酸とn-3系多価不飽和脂肪酸の比は、健康人では4:1程度を目安とする。

※厚生労働省(旧厚生省)発表の「平成11年6月28日付第6次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準-」より抜粋

 

 

脂肪酸についてのまとめ

消費者庁、厚生労働省のデータにより以下が言えます。
  1. 脂肪は5大栄養素の1つで年齢、妊産婦によって違うが、その割合は摂取すべきエネルギーのうち20~45%を占める重要な栄養素である。
  2. 厚生労働省によれば飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の望ましい摂取割合はおおむね3:4:3である。
  3. 飽和脂肪酸の摂り過ぎは悪玉コレステロールや中性脂肪を増やす(心疾患のリスクを高める)ので要注意である。
  4. 脂質のうち一番多く摂るべき(全脂質の40%)は一価不飽和脂肪酸でオレイン酸を多く含むオリーブオイルが主に該当する。
  5. 飽和脂肪酸から一価不飽和脂肪酸に一部替えて悪玉コレステロールを減らせる。
  6. 飽和脂肪酸から多価不飽和脂肪酸に一部替えて心疾患リスクを下げることができる。
 

 

カラダに一番取り入れるべき脂肪酸はオリーブオイルにある!!

一価不飽和脂肪酸の代表例がオレイン酸でその代表的な食品がオリーブオイルです。脂肪酸という言葉はネガティブな印象を持ちますが、社団法人日本油脂検査協会の資料によればオリーブオイルにも幾つかの脂肪酸が含まれており、中でもオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)が一番多く、約74%含まれています。ですので脂肪酸と言ってもオレイン酸つまり一価不飽和脂肪酸は積極的に摂ると良いと思います。